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2008年10月13日 (月)

「喜び」と「落胆」と・・・

3連休の最終日。休みというのは始ると終わるのが早いものである。結局、とくに用事があるわけでもないのに、このブログすら更新していなかった。

今更こんな話題でもないと思うが、先週は日本は喜びと落胆の入り混じる1週間だった。もちろん、「喜び」の方は一挙に4人もの「日本人」がノーベル賞を受賞したこと、「落胆」の方は株の大暴落である。

ノーベル賞の方は、本当に喜ばしい限りだ。文系人間である私には、受賞された方々の授賞理由の内容は全く分からない。でも、「物理学」や「化学」というものを究極まで突き詰めていくと、「美しい」ものにたどり着くのだなあ、と感じている。また、その方々が授賞理由の「発見」をしてから、今回受賞するまで30年以上の年月が経っている。こんなに長い間、認められるまでくさらずに、ただ黙々と研究に打ち込まれた姿勢に、月並みな表現ながら、本当に頭が下がる。「人生は短く、芸術は長し」と言うが、「学術は長し」と言うべきであろう。

それにしても、これをもってすぐに「子供の理科離れに歯止めがかかると良い」という議論になるのは、非常に短絡的で、それこそ物事の本質を完全に見誤っている。4人の「日本人」とは言うが、南部氏は既に「アメリカ人」であり、下村氏もアメリカ在住で、子供さん(この言い方はちょっとまずいが)は英語しか喋れないという。

「産学共同」が叫ばれて久しいが、「実学重視」ということから、弊害が出ている。こういった「基礎科学」の分野は、「成果」が現れにくい上に、たとえ「成果」が出ても、それを「応用」できる分野がすぐにわからないため、研究への助成がほとんどないという。これは、「文系」の分野でも顕著だ。私学は「学校経営」が根底にあるため、仕方のないところもあるのかもしれない。だから、そういう分野にこそ、「国立大学」の存在意義があるはずだった(小林・益川両氏は名大出身)。しかし、「こいずむ」(小泉+izm)の「規制緩和」により、「国立大学」も「国立大学法人」となってしまい、「経営第一主義」になりつつある。

南部氏と下村氏は、「研究費」がろくに出ない「基礎科学」の分野の優秀な頭脳が、どんどん外国へ流出してしまっていることの、「日本」にとっては非常に「情けない」例なのである。何事も「基礎」を疎かにしては、その上にどんなに積み上げても「砂上の楼閣」に過ぎず、いずれはもろく崩れてしまう。国は、本当はそこに目を向けるべきなのだ。今回受賞の4氏はすべて60歳以上、そのうちお二人は80歳代だ。おそらく、日本からは今後ノーベル賞受賞者は出ない(出ても一人か二人、その後は数十年後)。ノーベル財団は、日本のそういった現状を見透かして今回大放出した、と考えられなくはないだろうか。

「落胆」の方は、もうどうしようもこうしようもない。何もかも、アメリカの大バカのせいである。ヘッジファンドの収益を支えているのは、「ブラック・ショールズ式」と言われる方程式だそうで、その理論を確立したショールズ氏は、「ノーベル経済学賞」を受賞している。その方程式を使って、今回の「サブプライム」を含む「デリバティブ」が多数生まれ、取引されてきた。

まあ、本人の設立した投資会社は10年前に多額の損失を出して、その時も「危機的状況」は起きているのだが、今回は世界を巻き込む事態になっている。先の話ではないが、いかに「実学」だけに頼ると脆いか、の良い例のような気がしている。賞の「剥奪」も考えてはいかが?

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