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2009年3月 1日 (日)

本当のホラーより怖い・・・

今年も残すところあと10か月を切った。早いものである。着実に季節は春に向かっているが、先週末は雪が降ったり、まさに「三寒四温」である。

このところ週末になると、昼ごろまで寝てしまうようになった。すごくもったいない気がするが、どうしようもないくらい眠いので仕方がないと諦めている。また明日からは「平日」が始まる。

そんなこの週末だったが、テレビで映画を見た。別に見るつもりではなかったのに、引き込まれて結局見てしまった。例の「おくりびと」が「アカデミー外国語映画賞」を受賞したため特別番組として放送された、同じ滝田洋二郎監督の10年前の映画「秘密」である。

私の住む町には人口が19万人もいるのに、映画館が一軒もない。数年前までは4軒あったのだがことごとく閉館してしまい、映画を見たくとも電車に乗っていかなければならない(私は車を持っていない)。私がこの町で最後に見た映画は、周囲に「小さいお友達」がいっぱいいた、5年前の「二人はプ○キュア」である(恥)。というような訳で、この「秘密」(ここでかかったかな?)にしろ、今回の「おくりびと」にしろ未見だ。

で、その「秘密」だが、まあ10年前の映画だから、ご覧になった方は大勢いよう。いまさら「ネタばれ」でもないだろうからざっとあらすじを書くと。。。

主人公「平介」(小林薫)の妻「直子」(岸本加世子)と娘「藻奈美」(広末涼子)はスキーバスの転落事故に遭い、直子は死亡する。しかし、助かった藻奈美は、自分が「直子」だと言う。どうやら娘の体に妻の意識が憑依してしまったらしい。

こうして傍目には「親子」だが本当は「夫婦」という、周囲には「秘密」の生活が始まる。「直子」はせっかく人生を二度楽しめるのだからと、「藻奈美」が送るはずの高校生活を楽しみ、果てには自分がどうしてこうなってしまったのか何かヒントでも得られれば、と医大を受験して見事合格してしまう。

「直子」はキャンパスライフを思う存分楽しむ。途中、医大のきざな「先輩」(本当は自分の息子くらいの年齢なのだが)に言い寄られたりするのを電話を盗聴するほど「嫉妬」したり(傍目には娘の行動を監視する親と同じだ)、「夫婦の営み」を試みようにも、体は「藻奈美」であるために結局果たせなかったりする平介の姿が楽しい。

しかしある日、ひょんなことから平介が「直子」を初めて「藻奈美」と呼んだことがきっかけになり、眠っていた藻奈美の意識が復活する。多重人格者のそれと同じように、意識が「直子」と「藻奈美」が入れ替わる時は眠ってしまうために、初めは互いの意識がどうなっているか分からず混乱をきたしていたが、そのうち「直子」である「藻奈美」と本当の「藻奈美」との間でビデオレターや手紙のやり取りをするようになって、これまた奇妙な「二人で三人」の生活が始まった。

そういう「楽しい」生活も長くは続かなくなった。「藻奈美」の意識がだんだん勝るようになってきて、「直子」は自分が消える運命であることを悟る。そして最後に、よくデートに行った岬の公園に連れて行ってくれるように平介に頼む。そしていよいよ「直子」の意識が消えようとする時に、平介は初めて「藻奈美」の顔をした「直子」にキスをする。もちろん、平介自身は「直子」にキスをしたと思っている。

そして数年後、「藻奈美」は転落したスキーバスの運転手の息子と結婚することになった。「藻奈美」が平介に今まで世話になった例を言った時、平介は「藻奈美」の手にしているバスケットに藻奈美が大事にしていたクマのマスコットがあることに気がつく。そして、「藻奈美」が平介のひげのそりあとを手でなでた時。。。。

これは直子が生前、平介の出社前に愛情のしるしとしてしていた習慣だ。目の前にいるのは「直子」だったのだ。

こわー!!!実は「直子」は完全に娘を「乗っ取って」しまったというオチ。一体いつから?、なぜ?、消えていかざるを得なかった「藻奈美」の意識は?、、、、などなどと考えてしまったら、ものすごく怖くなってしまった。

これとは全く違うジャンルではあるが、数年前まで「アフタヌーン」で連載されていた「ヨコハマ買い出し紀行」という漫画がある。近未来、海面上昇で水没しかかった日本のヨコハマに、喫茶店を営むロボット「アルファさん」と数少なくなった人間との交流をゆっくり描いたものだったが、その最終回に私は非常に怖くなった。

別に血がドバアッとか、そういうのではないが、アルファさんの周囲の風景から「人」がいなくなっている。しかし、アルファさんはいつもと同じように、愛用のバイクでコーヒー豆を買い出しに行くのだ。

ロボットであるアルファさんは永遠の「命」を持っているため、知り合いだった人たちがみな「死んでしまった」ことを暗示している。それで、かなり「トラウマ」っぽくなってしまって、好きな作品なのに、見返すことができないでいる。

なんかとりとめもなく長くなってしまった。私は以前ここで書いたように「血」とか「死」などを連想させるものが嫌いと書いたことがある。だから当然「ホラー」や「サイコ」的なものは見ないし見たくない。しかし、良質な「コメディ」は本当の「ホラー」足り得る(むしろそれ以上)のではないかと思っている。

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コメント

ども!
映画館、気づかないうちになくなってしまったんですね。
私自身、映画館で映画を見るというのはあまりありませんでした。
理由は大音響と暗闇で見る映像で、見終わった時には頭がグラグラ、頭痛まで起こしてしまう始末。
でも、話題作については「いつかは見てみたいな」と思います。
洋画であればしっかり吹き替えされた状態で。

いつもレンタルビデオ店の会員になるのですが実際に借りるのは契約更新の無料か格安のときだけ。

今度天気が悪い休日にでも借りてみようかなと思います。
ポップコーンでも食べながら・・・。

ども!さん、こんにちは。
私もあまり映画を見る人間ではありません。

レンタル店も近くにないのですが(泣)、私はDVD等よりも逆に映画館の方が集中して見ることができます。別に映画でなくてもよいのですが(私の場合ほとんどアニメ)、DVDだとどうも落ち着かないのです。どうしても集中してみようとするから、時間はあっても、集中力が切れている状態だと見る気になれないのです。だから、見ていないDVDがたくさん(号泣)。

ただ、こちらに来て、一番ショックだったのは、エンドロールになるかならないかのうちに席を立つ人が多いこと。余韻に浸りたいのに最悪です。映画によっては、エンドロールに仕掛けがあったりして、結構侮れないのにな。

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