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2009年9月 8日 (火)

ひとつかふたつか・・・

「謎」・・・この文字を今ご覧になっている方は、「ごんべん」の隣の「まよう」という字の「しんにゅう」の点の数は一つだろうか、二つだろうか。OSがWindowsの方は、「XP」までだと一つで、「Vista」になると二つだと聞いたことがある。確かに職場の私のXPのパソコンでは一つだったと思う。

この字を「常用漢字表」の見直し案に入れること自体は、ほぼ当確なのだが、点を一つにするか二つにするかで、国語審議会がもめているらしい。本来の字は点が二つであるが、現在の漢字表の「しんにゅう」の字体は一つに統一してあるからである。

私は一つでも二つでもよいと思っている。ただし、学校で教える場合は一つ。点が二つの字は本来は逆ではあるが、「許容体」として認めれば良い。そうでなければ、学校現場が混乱してしまう。

ここまで電子化が進んで、使用できる漢字の数がほぼ無限(どう読むのか、意味は何なのか、どう使うのか分からない字の方が多いのだが)となってしまった現在、私は逆に「漢字表」の持つ意味が重要になってきていると思う。「漢字表を撤廃すべき」という意見もあるが、実際に使用する漢字の数は限られているし、読めない・書けない字が増えてしまっては、意思疎通のための「文字」の意味がない。

ただ、あくまでも「目安」。いろいろな役所が、自分の公文書に使用する文字を増やしてほしいと注文をつけているらしいが、全部聴いていたらきりがない。今だって漢字表にない字を使っているのだし、ルビを振れば良い。それよりもなによりも、そんな漢字を使わなければいけないような、難しい言葉を並べ立てて、国民を惑わすようなことをしてはならない。

そして「字体」も「目安」にしたらどうかと思う。「しんにゅう」の点の数は一つでも二つでもよい。完全に誤った字体でない限り、複数の字体を認めても良いのではないだろうか。今更、旧字体(康煕字典体)に戻れる人はほとんどいないとは思うが、それを載せてみるのもいいのではないか。新聞、雑誌などのメディアは、自らが「美しい」と思った字体を使えば良い。漢字ほどデザインに優れた文字はないのだから。

その代わり、教育現場で教える漢字は、数も字体もしっかり限定する。日本人であれば、ここまでは読み書きできてほしいという「目標」(「目安」ではない)がはっきりしない限り、国語力が一層減退してしまう。

NHK教育の火曜日「知る楽・歴史は眠らない」で「漢字事件簿」なる番組が始まった。まだ2回目だが、面白そうな趣向だ。楽しみにしている。

・・・それにしても、なぜMSは今更、「二点しんにゅう」にしたのだろう?

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コメント

「しんにゅう」と書かれていますが、私は「しんにょう」で習ったぞ?と思いましたので調べてみました。
なんと、両方正しかったのですね!今は「しんにょう」だそうです。
昭和30年代までは「しんにゅう」が正しかったそうな・・・。
むむ?微妙に年代が判明・・・?

ども!さん、コメントありがとうございます。

本来は「しんにょう」が正しいです。漢字の左から下に配置される構成要素の名前は「にょう」です。「延」の「廴」は「えんにょう」で「えんにゅう」とは言わないし、「超」のは「そうにょう」。「辶」だけがなぜか「しんにゅう」とも呼ばれています。そういえば、私も「しんにょう」と習ったな・・・

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