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2009年12月10日 (木)

倦まず弛まず

今晩のNHK-hiの「プレミアム8」は、「やなせたかし」の特集だった。やなせについては、この記事で、この6月に、90歳となったことを記念して開かれた展覧会に行ったことを書いたことがある。

その展覧会で購入した図録と一緒に番組を見ていた。図録には他の雑誌等のインタビューでの受け答えも一緒に掲載されている。ただ驚いたことには、今回の番組でやなせが話していることは、その本とまるきり同じだったのだ。一応台本があって、聞かれることはある程度事前に分かっているとはいえ、自分の半生を鮮明に同じように話すことは普通はできないことだと思う。

なかなか「漫画家」として芽が出ず、作詞や「詩とメルヘン」の編集者等、「副業」の方をメインでやってきて、気がついたら「アンパンマン」を代表作とする「絵本作家」になっていた、というようなことを本人は言っていたが、その陰で「倦まず弛まず」の姿勢が貫かれていたからこそ、自分の生きてきた道を「一字一句」違わずに振り返ることができるのだろう。

顧みて自分はどうだろう。子供時代のことはおろか、ほんの数年前のことも覚えていない。本当の「一生懸命(一所懸命)」の意味を垣間見た気がした。

今日も比較的近距離であったが、電車に乗っての出張だった。確かにこの3か月は、肉体的にも精神的にもきつかった。頂いた名刺は100枚を超えた。逆に言えば、今まで名刺を刷ってもほとんど使用する機会のなかった人間が、それだけの名刺を配った、ということになる。まだはっきりとした計画は未定であるが、来年も続く。

最近、今までほとんど仕事ができなかった分を少しでも取り戻しているのかもしれない、また周囲はそうさせているのだ、と思うようになってきた。正直、今している仕事は、始めた当初は自分に合っている部分も多かった。しかし、事態は思わぬ方向に進み、一番苦手とする「交渉事」の要素が多くなり、それに伴うストレスも大きくなってきた。

しかし、自分は今のところ、これしか道はない。番組でやなせがこんなことを言っていた。「満員電車でずっと立っていても、あきらめずに待っていれば、いつかは席が空いて座ることができる」。まさに「倦まず弛まず」。自分にそれだけの覚悟があるかどうかは分からないし、今でも揺り戻しがあって振り回されるが、しばらくは一つずつこなしていこう。

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