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2010年3月 7日 (日)

「セーラームーン」と「プリキュア」の差 その1

最初に断っておくが、どちらのシリーズも私は全話を通して見たことがほとんどない。そういう者がこういうことを書くのもどうかと思うが、かなり気になったので、書き留めておくこととする。以前、こちらにも似たことを書いたことがあったが、それとダブることがあることをご容赦願いたい。

BS11の土曜日夜7時台は、地上波TV朝日の日曜朝8時台のように「バンダイタイム」である。但しこちらは、「ウルトラマン」シリーズ(つまりは私が生まれていなかったか、すごく小さかったころの作品)と、今までの「プリキュア」シリーズの再放送(厳密には違うが)が占める。

「プリキュア」の方は、今は「Splash Star」をやっていて、昨日それを何とはなしに見ていた。話数的には、敵の「ドロドロン」(すごくキモかったのを覚えている)を倒し、3つ目の「土の泉」を取り戻して、いよいよ、「陰の主役」たる「霧生満」と「霧生薫」との対決に入ったところである。

この「Splash Star」はそれ以前の「無印」と「Max Heart」から主役を交代させて話題にはなったが、残念ながら「興行的」には不評だったらしい。ただ、今改めて見ると、この満と薫の二人の心の機微が、「大きなお友達」には興味深いと思う。

話を元に戻そう。「セーラームーン」シリーズは、アニメに「戦う変身美少女群像」というカテゴリーを生み出した金字塔的な作品群である。とにかく、初めて見た時の衝撃は今でも忘れられない。

確かにそれまでも「女の子が魔法を使う」・「変身する」というアニメはたくさんあった。はじめは純粋に「魔女の系譜」にいる女の子だったが、「ぴえろ3部作」を代表とする「魔法が与えられた」女の子にテーマが変わった。そしてその女の子が変身するのは、少し大人になったアイドルというような、「憧れが具現化」したものだった。

それがセーラームーンになって、変身の目的が「戦う」ことになった。大先輩の作品に「キューティーハニー」があって彼女も戦ってはいたが、「七変化」に代表されるように、やはり女の子の「憧れ」が大きなテーマの一つだった。

ただ、変身における「お色気」の部分は、セーラームーンに引き継がれ、実際、私も文字通り「脳髄」をやられてしまった。一糸まとわぬ姿で戦士と化していく、美しくてエロティックな変身シーン。そもそも「変身」というのは、その昔、手塚が描いたように、本来はとてもエロティックなことなのである。ただ、今後はああいう表現はできないと思う。

しかし、キューティハニーが基本的に一人で戦っていたのに対し、セーラームーンには「仲間」がいるのが大きな違いとなり、後発の作品は全てその流れの中にある。プリキュアもそうである。まあ、制作会社も提供の玩具会社も同じなので、「21世紀におけるセーラームーンを」という気概はあったに違いない。

ただ、あれだけ影響を及ぼしたセーラームーンよりもプリキュアの方が長く続いているのはなぜだろう?この二つのシリーズの間にある「差」は何か考えてみた。

一つは、プリキュアの「モーニ○グ娘。システム」である。セーラームーンは仲間が増えることはあっても、そこから「脱退」することはなかった(Sの外部戦士はSSで一時退場したまでのこと)。しかし、プリキュアの方は、同じ「プリキュア」を名乗っていても、主人公たちとその世界観を入れ替えて、全く別の作品を目指している。確かに初めてそれを試みた「Splash Star」はこけてしまったが、その後の「プリキュア5」シリーズ2作、「フレッシュプリキュア」と続けて、また「ハートキャッチプリキュア」と、そういう冒険を厭わなくなった。

結果的に「シリーズ」とは言えど、全く別の作品を作ることができ、前の作品の「呪縛」を巧みに解くことに成功してきたのである。また、本来のターゲットである「小さなお友達」にとっては、基本的にいつまでも「プリキュア」のファンであることはできない。その「卒業」のタイミングも巧みに図ることができ、そして新たなファンを再び獲得することができる「再生産システム」を確立できたと言えよう。

・・・なんか、こんなことを「くそ真面目」に説いている自分もなんだかなあ。しかし、もっと大事なことは、また後日。

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