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2010年4月18日 (日)

ノイタミナ「さらい屋五葉」

今までフジTVのこの枠のアニメは見たことがなかった。今回、MOKA☆さんがサントラを創ったというので、見てみることにした。平日の深夜枠で、翌日のこともあり起きているわけにもいかないので、録画した。

感想だが、何と言ったらいいのだろう。普段の私の嗜好なら、「MOKA☆」というキーワードがなかったら、敬遠していたところだ。しかし、その版画のようなタッチの描画と、独特な謎めいた雰囲気に飲まれ、繰り返し繰り返し鑑賞した。

主人公の「政之助」の気弱さと、しかし、とにかく浪人なれども「武士」だというだけのちっぽけな「矜持」が捨てられない、という性格は、なんだか私自身を見ているような気がした。

人間、なんらかの「矜持」(「自尊心」と言っても良い)がなければ、生きていけないとは思うが、あまりにそれに縛られていると、そこから抜け出せなくなって、しまいにはその「矜持」すら何だったのかが分からなくなってしまう。頭では分かっているつもりで、ここにも繰り返し書いてはいるが、ブレークスルーが見当たらない。

「五葉」のリーダー(?)である「弥一」は、それとは全く逆の性格だ。ただ、ふらりふらりと生きているように見えて、しかし何かに「絶望」しているような感じだ。

それに、弥一の冒頭の回想(と思われる)の中に出てきた、もう一人の「弥一」と、彼が仕える三枝家の養子で楓のやけどの傷のある「誠之進」。多分、主人公たちと何らかの関係がありそうな気がする。物語が重層化していて、原作を知らない私には、今後どのような展開になるのか、非常に気になる。

MOKA☆さんの音楽は、今回も冴えわたっている。バランス感覚が絶妙だ。本当に表現が貧弱で申し訳ないのだが、今までとは全く違う「和」の世界を、見事にスタイリッシュに仕上げている。しかも、劇の邪魔にならない。劇に集中していると、「ふっ」と空気のように存在感が消えてしまうような透明感がある。しかし、ちゃんと劇中の江戸の町に「息づいている」。

個人的には、政之助が用心棒を首になって、仕事を探しても口がなく、町をさまよっているうちに、弥一たちを初めて見かける時の音楽が好きだ。

いろいろと大変なことも多かったようですが、MOKA☆さん、お疲れ様でした。

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