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2010年8月31日 (火)

麗しき乙女の友情

神楽坂淳著『大正野球娘。4』(本年6月トクマノベルズEdge)を読みました。早いものでアニメ化から一年経ったのね。

この巻は6月に発行されていたみたい。知らなかったけど、先日図書館で偶然に発見して、その場で読破し、帰りに駅にある書店で買って再読しました。今回も全体に粗削りな印象を受けたわ。

今回は、月映姉妹に降り懸かった大問題を解決しようと、桜花会のメンバーが一致団結するというお話でした。その大問題を解決するために、きたるべき大阪の「アーミナ女学院」との野球の試合に勝たなければならない、という論理は、非常に無理があるとは思うけど、それに向かって練習を始めるという粗筋です。

桜花会の皆さんの仲は悪くはなかったものの、この騒動の中で、これまで付き合いが苦手だった同士が、友情を深めていく過程が印象的でした。

神楽坂さんはカバーで、「遅筆でごめんなさい」とおっしゃっているけど、この巻が出るのが遅れたのは、昨年アニメ化されたことで、原作とアニメのギャップを縮めようとする作業が大変だったからだと思うの。その証拠にその苦心の跡がところどころ見られました。

具体的には、小梅さんがぐっと「庶民的」になったこと(「お父様」が「お父さん」になりました)、巴さんが少々「お馬鹿」になろうと努力すること(原作とアニメでいちばん性格が異なっていましたから)、雪さんが「黒く」なったこと(アニメでは本心がなかなか見えない人でした)などが挙げられるわ。それ以外にも、アニメを見ていた人なら「くすっ」と笑ってしまうような台詞やシチュエーションがところどころ見られるのが楽しかったです。

それから、その庶民的になった小梅さんがますます可愛くなって、ますますみんなの「エス」の対象となっていくのが、読んでいてとてもくすぐったい気分になってよ。お嬢、巴さん、乃枝さん、大阪の桜さんに加えて、胡蝶さんもそうなったみたい。

あとは、このシリーズの特徴でもある料理の描写が、今回もこだわりがあって、とってもおいしそうでした。大正時代には本当にそんな料理があったのかしら。

これで既刊は4巻になったけど、「野球娘」というタイトルのわりに、野球を全体の半分しかしてないのが少しもどかしいわね。神楽坂さんはカバーで「次でラストになるかも」とおっしゃっているけど、多分次の巻で、アーミナ女学院と試合をして、月映姉妹の問題(あと胡蝶さんの問題)が解決するんだと思います。楽しみだし、アニメの方もOVAでもいいから続編がでないかなあ。あの愛くるしくて一生懸命な小梅さんにまた会いたいです。

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