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2010年8月25日 (水)

優しい鎌倉の物語

吉田秋生の漫画『海街diary』既刊3巻を読んだ。

この漫画のことは全く知らなかったが、書店で鎌倉の風景を描いた表紙を見た時、すぐにレジへ持って行ってしまった。

物語は、鎌倉に住む三姉妹が、腹違いの妹を引き取って一緒に暮らし始めるところから始まる。そして、この四姉妹はそれぞれ強い個性を持っている。看護師で一家の大黒柱的存在の長女「幸」、酒癖と男運が悪い次女「佳乃」、つかみどころのない性格の三女「千佳」、そして腹違いでサッカー少女の四女「すず」。主に幸と佳乃の恋愛模様とを縦糸に、すずの思春期を横糸にして、さらにそれぞれの周囲の人たちとの関係を丁寧に編み込んで物語が紡がれている。

読んでいて非常に優しい気持ちになる物語だ。またところどころ散りばめられたギャグが秀逸で大笑いするようなシーンもある。しかし、それ以上に特徴的なのが、「命の大切さ」を随所で訴えていることだ。

例えば、すずの所属するサッカーチームのエースが病気で脚を切断することになったエピソードでは、特に「自殺」についての強い戒めとも受け取れるシーンがある。

こうした背景には、すずを除く三姉妹は父母がともに家を出て行ってしまい、引き取った祖母も既に他界していることや、その出て行った父の娘すずは、両親ともに他界したことがある。また、幸が看護師だという設定も、自然とそうさせているのだろう。

第3巻までで佳乃と幸のひとつの恋愛が終わったので、今後はこれまで張り巡らしてきた伏線の行方が楽しみだ。

風太はすずと両思いになれるか。
佳乃は同じ「鎌倉七酔人」である「えびすさん」が尊敬していない上司の主任のことだといつ気付くのか。
幸はすずのサッカーチームの監督と付き合うのか。
千佳メインの話はあるか。
そして、幸の悩みの種である「ダメナース」の「アライ」さんは登場するのか。

これらは、今までの伏線でいちばん気になるところである。

連載が二ヶ月に一回のペースのようなので、第4巻が出るまでまだしばらくかかりそうだ。興味の湧いた方は是非。オススメである。

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