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2011年8月26日 (金)

「神様のカルテ」

最近ハマって何度も再読している本がある。夏川草介著「神様のカルテ」である。

信州松本の病院を舞台に、若くて実直だが古風な考え方と台詞回しをする少々「変わり者」の医者「イチ」こと「栗原一止」の物語。厳しい地域医療の問題を取り上げながらも、同じ下宿に住んでいる「男爵」「学士」との交流、妻である「ハル」との一種の「のろけ」、同僚とのやりとりが楽しく、あっという間に読めてしまう。

もちろん感動的な場面も多く、何度も読んでいるのに涙があふれて来る。

難点は、「ハル」が本当に「妖精」のようで、生活感があまり感じられないところであろうか。ただ、ややもすると重くなってしまう「命」の問題を取り上げる中に、これくらい現実感がない要素をいれることで、バランスを取っているとも言える。

昨日続編を買ってきた。こちらはもう少し地域医療の内実に迫っているようなので、どういう物語になっているのか、楽しみに読むことにしよう。

・・・全く感想が書けない。自分の文章力のなさにただただ呆然とするのみである。

ところで、この本を読むことになったきっかけは、先日「コクリコ坂から」を鑑賞した時の、本編上映前に流された映画の予告編である。映画化されて明日から公開ということになっている。その予告編を見ただけで感動してしまい、絶対に見に行こうと思った。それで原作を読んでみることにしたのだ。

漱石かぶれが高じて口調まで古風になってしまっている一止が、映画ではどのように描かれているのか、まずいちばん興味があるところだ。

また一部設定が変わっているところがあるらしい。原作では同僚である「砂山」は、一止と同級生ということになっているが、映画では先輩ということになっている。原作では、この一止と砂山の遠慮のないやり取りが非常に軽妙で面白いのだが、先輩と言う設定では、そういうやりとりができないのではないかと少し危惧している。

今週末は出勤なので見に行くことはできない。来週の休みには絶対に見に行きたい。

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