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2011年9月 1日 (木)

映画「神様のカルテ」(多少ネタばれあるやもしれぬ、注意)

今日は楽しみにしていた映画「神様のカルテ」を見に行った。

全体としては良作だと思う。「一止」役の櫻井翔、思った以上に「漱石していた」。「榛名」役の宮崎あおい、原作の妖精のような印象よりも、少し現実的な細君だった。

一止は常に悩んでいる人間であるという設定がかなり強調されていた。進路の悩みは、原作では大学病院を二日見学するだけだったものを、映画では「研修」という形で最先端の医療に実際に触れさせることで、一層その悩みを浮きだたせていた。

「ひとりの患者に深入りすべきでない」という冒頭の言葉とは裏腹に、末期がん患者の安曇さんに相当深入りしてしまう理由も、冒頭で亡くなった、やはり末期がん患者の田川さんに「何もしてあげられなかった」という苦悩から来ているものだと言うことも、理解できた。

その安曇さんは、原作よりもかなり若い設定になっているのだが、そこは大ベテランの加賀まりこ。主役級が若い出演者ばかりの中で、芝居を引き締め、感動的なお話にしていた。

ただ、原作を読んだ人間からすれば、少し残念なところもあった。

御嶽荘の「男爵」と「学士」との交流がもう少し描かれていても良かったかなと思う。原作とは異なり、一止とこの二人の交流は、一止が医学生の頃からという設定にして、長くしてあるにもかかわらず、その説明が「学士」が帰郷する時に少しあっただけ。また、「学士」の帰郷の理由も、原作では十分感動的に説明してあったが、映画ではかなりあっさりとしすぎていて、なぜ、榛名が「バンザイ」を叫ばなければならなかったか、よくわかりにくかった。

後は、「酒」が重要な隠れた役者のはずなのだが、それがあまり登場しなかった。

原作が先か、映画が先か、という議論が常にあるが、この映画については映画を先に観た方が、余計な先入観を持たなくてよいかもしれない。

原作は続編がある。映画の方も続編があってもよいのではないかと思った。

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