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2012年2月19日 (日)

読書メモ:飛鳥井千砂「はるがいったら」

飛鳥井千砂著「はるがいったら」(第18回小説すばる新人賞受賞(2005)/集英社2006/集英社文庫2009)を読んだ。

姉弟である水原園(その)と佐々行(ゆき)は、両親の離婚に伴って今は別々に暮らしている。園は母親に引き取られ、今はデパート勤めをしながら独り暮らしである。行は父親と後妻、後妻の連れ子(義兄)と暮らしている。行は昔拾った老犬「ハル」の介護をする日々。。。。

などとあらすじを書こうとするが、どうもうまくまとまらない。

今作は、飛鳥井氏のデビュー作だそうである。愛知県出身ということで、少し興味を持ったので読んでみようと思ったのがきっかけ。今は、氏の別の作品を読んでいる。

物語は園の視点と行の視点の両方を交互につづっている。ただ、なんというか、この二人は非常に「無機質」な感じがするのだ。園は潔癖症が病的ですらある。行は病弱で、高校を1年留年しなければならなかったこともあるからなのか、何事にも冷めた感じがする。

それだけに、老いぼれてしまって、立ちあがることも排泄することもままならない、老犬「ハル」が、作中にそれほど出てくるわけでもないのに、その動物特有の「におい」をまとって「立ちあがって」くるのが、非常に不思議な感覚だった。

こういう小説は元々は女性向けなのかもしれない。読書量が圧倒的に足りないので当たり前ではあるが、読後感が今まで経験したことがない非常に不思議な小説だった。現在読んでいる作品もそんな感じだ。もう少し興味を持って読み進めてみることにしよう。

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