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2012年5月29日 (火)

読書メモ:関口尚「空をつかむまで」

関口尚著「空をつかむまで」(集英社2006/集英社文庫2009)を読んだ。

関口氏はみずみずしい少年少女を描くのが本当にうまい。少々、登場人物の年齢より「大人びた」言動が目立つきらいがあるが、それを気にならなくさせるほど、テンポも良く、一気に読めた。

関口氏の著作は、集英社文庫から出ている3冊を読んだだけではあるが、良く練られた伏線、必ずしも「めでたしめでたし」の結末とはならない筆致は、もう、「関口節」と言っても良いものだと思う。

内容はあえて書くまい。ぜひ、読んでいただきたい。それも、彼ら少年少女の成長に責任のある「大人」と称する人たちに。

この物語を象徴する印象的なセンテンスを引用してこの記事を終わろうと思う。

「きっと誰かの思惑が絡んだやさしさは、どっかで人を傷つけるのだ。仕組まれたやさしさは、人をさびしくさせるのだ。」

「だるいとか、面倒くさいとか、人の話を聞きたくないだとか、自分だけよけりゃそれでいいとか、自分のつらさや苦しさにばかり詳しくなったって、なんにも変わらない。」

「悪い心の連鎖はどっかで切らなくちゃ駄目なんだよ!」

全て15歳の主人公の言葉である。これらの言葉を前に、我々「大人」は、子どもたちに何をしてやれるのか、真剣に考えなくてはならない。

映画などで見てみたい作品である。

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