« 本当にお別れ | トップページ | 「スマイルプリキュア!」第23話 ショートショートショートショートインプレッション »

2012年7月13日 (金)

読書メモ:6月中旬から7月上旬に読んだ2冊

本は読んでいるのだが、最近あまり心に響いてこなくて、しかも読むペースが明らかにダウンしており、少し困っている。ただ、記録として残しておきたいので、これを書く。

・伊吹有喜「風待ちのひと」(ポプラ社2009/ポプラ文庫2011)

本作品が書かれた時期から算出すると、主人公の哲司と喜美子の年齢は、私の2歳年下ということになる。

哲司は私と同じ「適応障害」である。喜美子と出会ったことで、かたくなだった生き方や考え方を徐々に変えていく。しかし、それも亡くなった母の遺した「遺産」があってのことでもあり、哲司はいろいろな意味で恵まれすぎている。ただ、私も何らかの「勇気」を持たなければならないとは思った。

・橋本紡「流れ星が消えないうちに」(新潮社2006/新潮文庫2008)

若い女性の独り暮らし(しかも普通の一軒家)に、突然の「闖入者」によってお話が動くと言う構図は、以前読んだ「九つの、物語」と同じである。ただ、今作の闖入者は、幽霊ではなく実の父親である。ただ、その父親が、重要な役割を演じているわけではなく、結末としてどういうことになったのかは分からずじまいだ。そこは物足りない。

物語の本筋は、主人公の奈緒子とその恋人である巧の恋愛の話ではあるのだが、奈緒子の元恋人であり、巧の友人であった、故人である加地との「三角関係」を描いたものなのである。奈緒子は加地のことを忘れられない。巧は加地のことを今でも親友だと思っている。

そして、奈緒子は、加地が旅行先で知り合い一緒に死んだ「女の子」に嫉妬している。巧も加地に嫉妬している節がある。

亡くなった人には永遠に勝てないと言う意味で、巧は今後の交際の行く末にとって非常に不利であるが、巧自身はそれでも良いと思っている。非常に不思議な関係だ。巧は今後もこの関係に耐えられるのか非常に興味がある。

« 本当にお別れ | トップページ | 「スマイルプリキュア!」第23話 ショートショートショートショートインプレッション »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/515702/55186005

この記事へのトラックバック一覧です: 読書メモ:6月中旬から7月上旬に読んだ2冊:

« 本当にお別れ | トップページ | 「スマイルプリキュア!」第23話 ショートショートショートショートインプレッション »

無料ブログはココログ

最近のトラックバック