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2015年1月

2015年1月25日 (日)

「ハピネスチャージプリキュア!」第49話(最終回) ベリーベリーベリーショートインプレッション

とうとう終わってしまいました。これから書くことは、ツイッターで書いたことを補充したものです。

前回、ラブリー(めぐみ)は「フォーエバーラブリー」に変身したことで、自分の中の「愛」を完成させました。あとは、レッドをどう救うかが注目されました。

しかし、繰り返す言葉は、「愛は消えない」の一点のみ。あとは、ガチで拳で語り合っていました。それでも、レッドの中に変化が表れてきたことは、見てとれました。

それは、殴り合いながらも途中から微笑みが表れたこと。ラブリー(愛の化身)とのバトルを楽しんでいるように見えました。ラブリーとの心の会話を楽しんでいました。

最後は、ラブリーにハグされ、「フォーエバーハピネスシャワー」を浴びせられたことで、戦意を喪失します。しかし、レッドの心の奥にある悲しみ「愛ははかないもの」という考えは消えませんでした。それでも、「愛は受け継がれるもの」ということを悟り、救われたのです。今作で伝えたかったものは、そこにあったのです。

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今作は、ファンの評価がかなり割れるようなところがあり、途中で紆余曲折があったことは想像できます。せっかくの新機軸だった「プリカード」を集めることによる「おおいなる願い」の達成という設定は、活かしきれませんでした。でも、途中から、そんなものに頼らなくても「愛」に不可能はない、という理論で突っ走っていきました。そこから、今作の本当の物語が始まったのです。

それがちょうど4クール目に入ろうとしたところです。そこから物語が俄然動き出し、面白くなりました。もう一つの目玉であった「恋愛要素」というのも、それ自体が「目的」なのではなく、単なる「スパイス」であって、それから何を学び、どう成長していくのかを描くことに主眼を移したことで、物語のゴールが明確になったのです。

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そういう真面目な面だけでなく、今作はいろいろな楽しい面も見せてくれました。キャラデザは可愛らしく、もとより私の好みでした。そこに、変顔を惜しみなく使うことで、表情の豊かさが生まれました。また、プリキュアたちの技の多彩さは、「次はどんなものが出るんだろう」とワクワクさせてくれました。ラブリーは「キュ荒ブリー」とあだ名されるほど、面白い技を次々と繰り出し、特に「ラブリービーム」が始めて発射された時は、腹を抱えて笑ったのも良い思い出です。シリアスな展開になっても、どこかに必ずユーモラスなカットを挟んで(主にひめの役割でしたが)、話が重くなり過ぎないような配慮がされていたのも好印象でした。

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ひめは、楽しいキャラクターでした。ハピネスチャージチームのムードメーカーは彼女です。最初はとても我がままで臆病だったのですが、めぐみと出会い、ゆうこにものの見方を教えられ、いおなと和解したことで(+誠司に吊り橋効果)、劇的に成長しました。そして、仲間、とくにめぐみのことを真っ先に考えて行動できる、「勇気」のプリキュアになれました。また、あまり「王女様」らしくはなかったですが、ところどころに見せる「品の良さ」が印象的でした。

ゆうゆうは、初めから完成されていて、プリキュアになるべくしてなったという子です。私はめぐみの次か同じくらいゆうゆうが大好きでした。ごはんが大好きという設定、彼女が初登場した時の「しあわせごはん愛のうた」は衝撃的でした。おっとりしている割に、お茶目なところもあって、まさに「優しさ」と「癒し」を体現していました。仲間(特にめぐみと誠司の関係)を一歩下がったところから見守る姿勢も「大人」を感じさせました。でも、なんか寂しさも抱えているようで、そこが気になったところです。多分、昔の「失恋」の経験がそう見せるのでしょうけれど、相手は誰だったのか最後まで明らかにならなかったのは残念ですね。(多分、誠司だと思いますが)

いおなは、ちょっと他の3人の割を食ってしまった感は否めませんね。最初の、ひめ(プリンセス)への冷たい態度が「プリキュアらしくない」と思われてしまったことが残念でしたね。でも彼女こそ、めぐみとひめによる「愛」の力によって「憎しみ」から解放された最初の人物だった訳です。そのことがなかったら、最初に「イノセントフォーム」に覚醒することもなかったでしょうし、まりあを救うことも出来なかったでしょう。仲間になってからは、ひめからは「ケチ」と言われつつも、チームのリーダー的な存在となって、世界最強と謳われたテンダー(まりあ)の妹の名に恥じない「希望」のプリキュアとなれました。

めぐみは、ひめに負けず劣らず、楽しい子でした。でも、愛に溢れすぎていて空回りしていて、最初は自分の幸せに無頓着なところが危うい感じがありました。でも、ブルーと出会って「恋」を知り(結果的に失恋しましたが)、最後には幼馴染である誠司の大切さをかみしめたことで、レッドへ「大きな愛」を届けることができました。逆にレッドはめぐみに恋していたのだと思っています。

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世界が平和になって、いつもの通学風景が戻りました。めぐみの「こころのうた」をひめやゆうゆうはもちろん、いおなと誠司が恥ずかしそうに一緒になって歌っていたのが微笑ましかったです。ブルーからもらった「愛の結晶」をひめがもう一度投げよう、と言ったのは、もうそういうものに頼らなくても、偶然からでも自分から幸せを見つけられるという自信が持てたからでしょう。

いおなはひめが帰国してしまうのではないかと心配していました。あんなに憎んでいたひめのことが本当に好きになったのですね。

ゆうゆうは、地球に残ったファンファン(なんと人間形態に変身できて「おおもりご飯」で修行中)と新しい関係を築けそうです。元々妖精のパートナーがいなかったプリキュアでしたし、ファントムだったファンファンを救ったのもゆうゆうですから当然の帰結でしょう。でも、去り際に、誠司とめぐみを振り返った目の優しさが印象に残りました。

誠司のめぐみへの思いは、まだ報われていません。めぐみはブルーのことが本当に好きだったのです。地球を離れ惑星レッドに残ると宣言したブルーのことを見る目がそれを語っていました。でも、めぐみの中で誠司の存在が大きくなっていることは確かです。大人になって、二人が結果的に結ばれなくても、お互いがお互いの幸せを祝福する関係は多分変わらないと信じています。

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この「ハピネスチャージプリキュア!」という作品は、めぐみのように、どこか空回りし、不器用だったけれど、愛に溢れた作品だったと思っています。大好きな作品になりました。長峯監督、成田シリーズ構成、佐藤キャラデザをはじめとするスタッフの方々、めぐみ役中島愛さん、ひめ役潘めぐみさん、ゆうこ役北川里奈さん、いおな役戸松遥さんをはじめとする声優の方々、OP・EDを担当した仲谷明香さん・吉田仁美さん、などなど、この作品にかかわった多くの方々に、感謝を申し上げます。本当に1年間お疲れ様でした。そしてありがとうございました!

<追記>

以下は、フォロワーさんとの会話の中で教えて下さった、いろいろな「愛」の形を解説したページです。めぐみ、誠司、ブルー、レッドの「愛」がそれぞれどれに当たるのか、考えるのも面白いでしょう。

http://digitalword.seesaa.net/article/183443734.html

2015年1月18日 (日)

「ハピネスチャージプリキュア!」第48話 ベリーベリーベリーショートインプレッション

冒頭から激しい戦いの応酬。「イノセントハーモニー」をフルにバックで流した戦闘描写は迫力がありました。しかし、そのイノセントプリフィケーションもレッドには効きませんでした。

しまいには、プリンセス、ハニー、フォーチュン、誠司も封印されてしまいました。

レッドは、今まさに地球にぶつけようとしている「惑星レッド」と言う名の星を守る神でした。しかし、理由は分かりませんが、この星は滅んでしまい、レッドはどんなに愛していても、いつかは滅びると絶望してしまっていたのです。

それに対し、ブルーの守る地球はいつまでも青い。レッドはそれを妬み、このような「悪行」をしているというのです。レッド自身も言っていますが、確かに「理不尽」ですよね。

ラブリーは、それでもレッドを救いたいと言います。それに対し、レッドが取った行動は、ラブリーを抱きすくめ「救いたいのならおれを愛せ」。いろいろと意味深です。

ラブリーの論理は、「愛」ゆえに苦しみ悩む。でもその「愛」は何があっても消えはしない。苦しいけれども、みんなと一緒という「愛」があれば乗り越えて行ける、というものです。

めぐみはゆがんだ部分はあったにせよ、元々「博愛」の子でした。それがブルーへの「恋」という「個別の愛」を知りました。でも、それは破れ、一度は絶望的になり、レッドに付け込まれる隙を与えてしまいますが、仲間と誠司に救われました。ここで、めぐみの「愛」は、大きく成長しました。

ブルーも、いろいろと悪評は立っていますが、同じことです。神ゆえに博愛でなければならないと思いこんでいたがゆえに、ミラージュ一人を選べませんでした。しかし、ハピネスチャージチームがミラージュを救ったことにより、博愛は「個別の愛」を拒むものではないと認識できたのです。

それに対しレッドの「愛」は、自分の星を失った絶望から、幻影帝国を操っているうちに、おそらくラブリー個人に向かっていったものだと推測します。レッドはラブリーを本当に愛していたのではないでしょうか。しかも、ラブリーがうらやましくて仕方がなかった。しかし、「失恋」してしまった。

レッドも初めはおそらく「博愛」の人だったとは思います。それがどういう経緯で歪んでしまったのかが語られることなく、終わってしまうのは残念ではありますが、レッド自身がそれを取り戻すことができるのでしょうか。

地球上のたくさんのプリキュアや人々の祈りが、ラブリーを「フォーエバーラブリー」に変身させました。レッドをどのように救い、地球がどのように日常を取り戻すのか、最終回に注目です。

<追伸>

レッドの「理不尽」な行いは、世界中で頻発する紛争に通ずるものがあると感じています。他国・他民族をうらやむ心が、ますます世界中を不安定にさせていると感じています。それを子どもたちの世代が乗り越えていけるようにしてほしいという制作側の強い思いを感じます。

2015年1月11日 (日)

「ハピネスチャージプリキュア!」第47話 ベリーベリーベリーショートインプレッション

あけましておめでとうございます。今年もプリキュアしか書かないと思いますがどうぞよろしくお願いします。(と言ってもこんなブログに来て下さる方は非常に少ないですが)

新年最初のハピプリ。闇堕ちした誠司をラブリーたちプリキュアが救いだすことがテーマでした。

一言でいえば非常に熱い展開でした。ここであらすじを述べることは野暮です。だから感じたことのみを書きとめます。先にツイッターでつぶやいた内容とほぼ同じです。

今回の話について、ツイッター上では評価がかなり割れています。確かに誠司を闇堕ちさせる必要があったのか、と言えば、私も少し疑問符が付きます。でも、めぐみが「愛」とは何かを知る上では、必要な演出だったのだと、今では納得しています。私自身は今回の話に非常に満足しています。

誠司のめぐみへの想いは、本当に報われたのでしょうか。そこだけを見れば、結局は報われなかったことになります。めぐみは、「誠司を含めたみんなと一緒にいることの愛」を見つけたのですから。

私はめぐみがブルーに失恋した時から、簡単に誠司に「乗り換える」展開になるのではないかと、ずっと危惧していました(46話でちょっと危なかったですが)。そんな話では安っぽい「三文恋愛ドラマ」です。でも、そういう展開になりませんでしたので、私は安心しました。

めぐみはまだ中学生です。幼馴染である誠司を恋愛対象と見られないのは仕方のないことですし、大人だってそういうことはあり得ます。だからこそ、最後に誠司が闇の力から解放された言葉は、「あなたが好き」ではなく「ありがとう」なのです。

これは誠司にとって、ある意味残酷なのかもしれません。でも、今のめぐみにとっては精一杯の気持ちなのです。「ピンキーラブシュート」という最初期の技がいちばん効果があったのは、その証左です。

誠司にしたって、初めからめぐみを恋愛対象として見ていたわけではないはずです。ブルーから「恋愛禁止」を言い渡された時に平然としていたのは、別に強がっていたわけではないのです。ただ、めぐみが夏合宿でブルーに「お姫様だっこ」をされているのを目撃したことがきっかけで、自分の想いに気づいただけなのです。これは思春期特有のことで、何も珍しいことではありません。

また、レッドによって増幅された「めぐみへの想いが届かない」「めぐみの本当の力になれない」ことによる「憎しみ」(というより焦り)は、誠司自身もめぐみ一人だけへの執心から、「みんなへの愛」をめぐみと共有できたことで、解消されたのです。

それから忘れてはならないこと。敵であるレッドの言葉によって、めぐみはそれらのことを理解できたということが作中で語られたことです。正義感や愛を語るには、敵を全否定すればよいことです。でも、レッドに限らず幻影帝国幹部の言葉にはいちいち視聴者も納得できる部分がありました(逆にブルーの言葉が薄っぺらく聞こえてしまうくらいで、それが不興を買ってしまう原因にもなりました)。めぐみは、それら「憎しみ」などの思いも大事なものであり、決して壊してはいけないと悟ったのです。

「愛」とはなにも特定の誰かを好きになることだけではない、探すものでもない、みんなと一緒にいられること、その幸せに気付き、それを共有できること。これが本作の「愛」ということなのでしょう。ドキプリの時の「愛」とは少し差別化が図られたのではないかと思います。

次回は、レッドを救う展開となるようです。今日のレッドの言葉で、めぐみはレッドも「愛」を知っていたのではと指摘しました。ずいぶん前の話ですが、ぴかり神社のお祭りは1000年前から続くもので、神様とある女の子が恋に落ちたことに由来する、とありました。ブルーとミラージュは300年前のことでしたので計算が合いません。レッドは、その1000年前の神様だったのではないでしょうか。そして人間には寿命があります。愛しても永遠に続くものではないと絶望してしまったのではないかと推測します。

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