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2016年6月 2日 (木)

リワーク(復職支援)プログラム第1週目

先週月曜日からリワークプログラムの本コースが始まった。取りあえず、どんなことをする(した)のか記録に残しておこうと思う。まあ、記録自体は、プログラムでも毎日・毎週行っているし、その原紙はバインダーに綴じているので、別にここに書く必要もないが、ここではもう少し自分の「内面」にも触れたい。また、ひょっとしたら(というかかなりの確率で)毎週の更新にはならないと思っている。ただ、私と同じように「心の問題」等で仕事を休まざるを得なくなり、復職への手掛かりをつかもうとしている方の参考に、少しでもなればと思う。

私が通うセンターの大まかな毎週のスケジュールはこうだ。センターで過ごす時間は10:00から15:00が基本で、前後一時間ずつ延長しても良い。始業時と終業時には、健康・気分チェックを兼ねたミーティングがある。午前中は主として「自主作業」(後述)、午後は各種トレーニング(病院ではないので「療法」とは言わないが実質同じもの)やカリキュラムとなる。

では、具体的に実際にしている(した)ことはこんなことである。

1.アサーショントレーニング

「アサーション」(assertion)とは、非常に聞きなれない言葉だ。元々「言明」「宣言」といったような意味で、私も仕事の一部で使用していた言葉だったが、日本語ではしっくりこないようで、そのまま「アサーション」とカタカナで使用していた。この分野でも日本語にすると「強すぎて」、そのままカタカナで使用している。ただし、その手の解説書では、「さわやかな自己表現」といったような言葉で表されることもあるようだ。

「アサーション」(アサーティブな行動)とは、簡単に言えば、「自分の思いや考えを伝え、そう行動するが、相手のことも尊重する」ことである。「私もOK、あなたもOK」となるような言動をすることである。

これだけ聞くと、相手に「盲従」することに感じられるし、私もそう思っている節があるが、そうではない(ようだ)。自分が理不尽に思ったことやできないこと・したくないことについて反論することは何も問題はない。しかし、心が弱っている(自己評価が低い)状態では、それを我慢したり、全て自分が悪いと考えがちになったり、逆に「逆ギレ」したりする。何か問題が起きた時に、相手と対等に話し合い、双方が気持ちよく解決できるように、自己表現できるようになることが、このトレーニングの目的である。

とは言え、まだ概要説明の段階で、それも数回残っている。今後トレーニングの実践に移った時、その感想を書きたいと思う。

2.認知トレーニング

一般に「認知行動療法」と言われるもので、このリワークプログラムも、その基本にのっとって行われている。ただし、ここは病院ではないので、「トレーニング」と言い換えているだけだ。このトレーニングは、特に心が弱っている場合に、その思考が負のスパイラルに陥りやすい癖を修正していくことが目的である。そういう訓練を積むことで、「前を向いて」、「一歩前に踏み出す」ことができるようになるとのこと。

こうしたことは、私がいちばん苦手とすることであり、正直なところ、いちばん「疑念」を抱いていることだ。実際、オリエンテーション中にさまざまな「反論」(?)をトレーナーにぶつけて講義を停滞させ、他の参加者に迷惑をかけてしまった。

これもまだ概要説明の段階で、具体的な実践トレーニングには至っていない。「アサーション」とも密接に関係することでもあるので、それを意識してトレーニングを受けて行こうと思う。

3.レクリエーション活動

このセンターでは、水曜日のみ午後が休講となるが、午前中に行うのがこの活動である。軽い運動を行うことが基本だが、実際には何をしていても構わない。これまででいちばん多かったのは、センター周辺のウォーキング。先週は雨模様だったので、室内運動をする方、読書する方、カードゲームに興じる方などさまざまだった。

4.プレゼンテーション

木曜日は通常の場合、午前中は自主作業に充てられるが、今週はプレゼンテーションだった。これはリワーク参加者が自分の関心のある話題について、15分ほどプレゼンテーションし、質疑応答、そして終了後は「出張報告」という形でそのプレゼンテーションの感想などを提出する。話題は趣味・好きなこと・仕事に関することなどなんでもよいようだ。毎月末に希望者を募集し、翌月に発表会となるとのこと。発表者にとっては資料のまとめ方と分かりやすい説明及び質疑応答の訓練、聴取者にとっては自分の知らないことを知る機会であることはもちろんのこと、気持ちよく発表者に感想や聞きたいことを伝える訓練になる。

5.グループミーティング

提示された話題についてグループになって話し合い、その話し合いの結果をグループの代表者が発表するというものだ。今回は「月世界で取り残されたとき、何を優先的に持ち出すか」という話題。人の価値観の違い、突飛とも思える発想の自由さが楽しかった。

6.SST

SSTとはSocial Skills Trainingの略。「社会生活技能訓練」と呼ばれている。先の「認知行動療法」の一部で、実際の社会生活を送る上で必要となる「コミュニケーションスキル」を高め、自分が生活を送る上で「障壁」となるもの・ことにどう対処すればよいかを身に着けていく訓練だそうである。具体的には、人への物事の頼み方、自分への頼みごとの断り方など、非常にストレスに感じやすいことに対して、自分と相手が気持ちの良い対応ができるようになることを目的とする。先週は座学だけだったが、実際の訓練にはロールプレイングを行ったりするようだ。

7.自主作業

水曜日を除く午前中は、全て「自主作業」に充てられる。基本的には何を行っても良い。読書をしたり、作業訓練を行ったり、報告書(中間・最終、これはプログラムで必須)のまとめをしたり、資格取得のための勉強をしたりなど。ただし、何らかの記録や成果は提出する必要がある。例えば読書であれば、感想文をまとめるなどだ。

また、毎週金曜日には次週の予定、毎朝には今日の予定を立て、それにのっとって作業を行わなければならない。自分の苦手とすることを克服したり、あるいは自分の長所だと思うことを伸ばしたりするためには何をするのが良いのか自分で考えなければならない。

実はこの作業の「選定」、つまりは何をするのかが自分にとっての最大の課題だ。パソコンの作業訓練(簡単な文章を正確に入力する)を行ってみたが、確かに衰えてしまった集中力を高めることには有用だと思う。ただ、元々「機能回復」を目的としているものなので、自分の「自律(自立)」とは少し違う感じがする。そのため、私の数少ない「長所」である「文章構成力」を伸ばすためにも、自宅からパソコンを持ち出して、ブログの更新や何かの創作を行うこととした。これを書いているのも、この自主作業の時間である。

8.一週間のまとめ(これはカリキュラムではなく自分のメモのため)

私は職場のカウンセリングを受けるようになってから数えても20年は経っている。通院(服薬)も通算10年は経過している。だから、特に熱心に勉強したわけではないが、「知識」として、いろいろな「療法」などの名前くらいは知っている。しかし、専門書はもちろんのこと、巷にあふれる「ハウツー」(こうすればうつは治る)ものの書籍は、無意識的にも意識的にも忌避してきた(ビジネス書も同様)。申し訳ないが、そういうものは「成功者からの視点」から書かれたものであって、「現在進行形の人の視点」ではないこと、また、うつの原因はさまざまであって、その「治し方」は一様ではないはず、という全く「天邪鬼」な理由からだ。

それは結局、実際のアサーショントレーニングや認知トレーニングにおける私の受講態度に表れてしまった。トレーナーの方の説明を素直に受け入れられない、屁理屈をこねる、といった形で、他の受講者の方にご迷惑をかけてしまった。

また、これは自分のアサーションや認知の問題ではあると思うが、関心のある物事に触れると、一気に相手との距離を詰めてしまう癖があるようで、今回のプレゼンテーションにおいても、発表者の方に「食いつきすぎて」疲れさせてしまった。

こうしたことは、私の永遠の課題だと思う。今すぐに考え方を受け入れられるとは限らないが、少し柔軟になって、もっと言えばわざと「騙されたふり」くらいでも構わないから、取り組む姿勢を見せるように仕向けて行く努力をすべきだと思っている。

ざっと先週一週間を振り返ってみた。自分がこれを書くのは、もちろん自分自身の反省と振り返りのためではあるが、今、うつなどで苦しんでいる方に「こういうこともある」ということを提示する目的もある。そのためにも、毎週更新できるようにしたいと思う。

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